院長 秋野 裕信 挨拶
令和3年4月1日付で病院長に就任しました秋野裕信(あきのひろのぶ)と申します。皆様に新任のご挨拶を申し上げます。
わたしは福井県の出身で、1980年に岐阜大学を卒業後、岐阜大学医学部泌尿器科に入局し、その後、社会保険埼玉中央病院(現、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)埼玉メディカルセンター)の埼玉県腎センターで勤務し、1983年に福井医科大学(現、福井大学)附属病院に入職しました。泌尿器科医として勤務後、2015年から福井大学医学部附属病院医療環境制御センター医療安全管理部教授を務め、2019年からは医療環境制御センター長、医療安全管理責任者、副病院長として病院の運営にも関わらせていただきました。泌尿器科時代には、腎移植、泌尿器科大手術を手がけ、医療安全管理部では医療事故の防止、患者安全に尽力いたしました。この度、開設以来70年以上の歴史と伝統のある若狭高浜病院に、河野幸裕院長の後任として勤務できますことは非常に光栄であるとともに、その責任を重く感じています。
若狭高浜病院は1949年(昭和24年)4月に社会保険高浜病院として開設され、2014年(平成26年)4月からは、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)若狭高浜病院という新しい名称で当地方の基幹病院として再出発いたしました。独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO:ジェイコー)は全国57の旧社会保険病院などの公的病院で構成された地域医療を推進する機構で、その理念は、地域の住民、行政、関係機関と連携し地域医療の改革を進め、安心して暮らせる地域づくりに貢献することです。
若狭高浜病院は、地域包括ケア病棟、療養病棟、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、居宅介護支援センター、地域連携室を有する地域の中核病院として、これからも地域住民の方々の医療への期待に応えて行きたいと思います。そして、当地方の地域医療の質をさらに高めて行くためには、当院で地域医療を完結させることだけを目指すのではなく、高浜町(行政)、地元ならびに周辺の医療機関、福井大学等の大学との連携によって、「病気を治す医療」から「暮らしを支える医療」へと当地方の医療をシフトさせ、地域の皆様の健康増進、疾患の予防、診断と治療、リハビリテーション、介護と途切れることのない医療システムを目指すことが必要です。
当院の職員一人一人が行動指針である三意の心(誠意・熱意・創意)を持って、皆様に寄り添う心のこもった医療を提供し、地域の皆様と共により良い地域医療を実現したいと思います。よろしくお願い申し上げます。